自己抗体
自己だけでなく他人の赤血球抗原とも反応する。
冷式自己抗体
直接クームス : 広範囲 (+/-)
lgG (-)
補体 (+/-)
抗Ⅰの場合、吸収試薬を用いて確認し臍帯血との反応は陰性となる。
抗Ⅰは血液は選択せずに交差適合試験は、クームス法で実施する。
● A1型やA1B型の血清中に抗Ⅰが存在する場合がある。
● 寒冷凝集素症は、マイコプラズマ肺炎や悪性リンパ腫に合併することがあり、寒冷凝集
素価は1000倍以上になる。
● 同種抗体の存在の有無を低温下において自己血清を自己血球で吸収した後同定し、存在
する時は抗原陰性の血液を使用する。
● 交差適合試験は、採血時から検査終了までできる限り37℃に保てるような条件に
する。
温式自己抗体
直接クームス : 広範囲 (+)
lgG (+)30%
補体 (+)20%
直接クームスがlgGにて(+)の時は、抗体を解離して抗体の同定を実施する。
● Rh特異性を示すことが多い。
● 自己血清を37℃にて自己血球で吸収し、同種抗体の有無を確認し、存在する時には
抗原陰性血を用意する。
● 非特異的な抗体は、低力価の時が多いので生理食塩水で4倍希釈した血清を用いて交差
適合試験を実施し、主試験の反応が弱いものを用いる。
● SLEや他の自己免疫疾患、感染症、慢性リンパ性白血病、悪性リンパ腫に合併して
みられることがある。
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