同種抗体

 自己以外の赤血球抗原のみと反応する抗体で、妊娠・輸血・免疫原性物質の注射などが誘因となる。

冷式同種抗体

冷式複合抗体

  直接クームス : 広範囲   (-)
           lgG   (-)
           補体    (-)

 考えられる抗体:抗Lea、Leb、P1、M、N、A1、H

● ブロメリン法ではM、N抗原は破壊されるため抗M、N抗体は検出できない。
● クームス法で(+)になる時は、クームス血清中の補体成分と反応した場合が考え
 られる。
● 37℃で反応するlgG抗体への移行がある場合は、対応抗原陰性血を輸血する。
● 抗Leaは遅発性溶血性副作用になることがあるので特に注意する。

温式抗体

   直接クームス : 広範囲   (-)
            lgG   (-)
            補体    (-)

 考えられる抗体:Kell、Duffy、Kidd、Lewis、S、Jr
他ほとんどの免疫抗体がクームス法で検出される。

● 高力価のRh抗体は、生理食塩水37℃でも陽性を示すことがある。
● MN、Ss、Duffyはブロメリンで破壊される。
● 輸血においては、全ての不規則性抗体に対し、対応抗原(-)血を使用する。
● Kiddは遅発性副作用を起こす。
● 抗Tjaは生食法からクームス法まで反応する強い溶血性のlgM抗体である。

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