非免疫性溶血

 加圧、過熱、過冷却、低浸透圧などにより溶血をきたすことがある。


《加圧》

 輸血速度と穿刺針の太さのアンバランスによる。細い穿刺針で圧をかけて輸血すると赤血球が破壊される。

《加熱・過冷却》

 血液は50℃以上に加熱されると溶血される。急速大量輸血以外では血液を温める必要はなく、温めるにしても十分な温度管理が必要である。
また凍結によっても溶血が生ずる。

《低浸透圧》

 赤血球は低浸透圧でも溶血する。赤血球製剤を糖液や蒸留水などど混注すると、回路内が低浸透圧となり溶血する。輸血回路は原則として混注を避け、単独使用する。



輸血副作用にもどる

輸血にもどる