貧血

 血液病の中で一番身近な病気は貧血です。貧血とは血液中の赤血球の数や、ヘモグロ ビンの量が少なくなった状態で、いわば血の赤みが薄くなった状態です。 一般に貧血を起こして倒れたとか、今日は貧血気味だとか言いますが、良く聞くと、立 ちくらみがするとか、頭がぼんやりすることを言っているようです。こういういわゆる 貧血気味と言う症状は脳貧血と言って、貧血とは直接関係ありません。脳貧血は脳へ行 く血液の調節がうまく行かなくなって出る症状で、低血圧とか自律神経の不安定な人、動 脈硬化の進んだ人などに多く見られます。
もちろん貧血でもひどくなれば立ちくらみなどを起こしやすくなりますが、主な症状は、 疲れ易い、軽い運動でも動悸、息切れがひどい、時には頭痛、めまい、根気が続かないな どで、長引けば舌がひりひりする、食べ物がうまく飲み込めない、爪が薄く割れ易くなる などの症状も見られます。

貧血の原因

貧血の種類



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