総蛋白(TP) 蓄尿
検査の目的
尿中または髄液の蛋白質の測定を目的とする。
腎臓に障害があると、タンパク質は尿細管で再吸収されずに、尿中に漏れ出る。また、尿管や膀胱などに異常があって出血したりする場合でも、血液中のタンパク質が尿に混じってしまう。こうしたことから、尿タンパクの検査は腎臓や尿管などの障害の有無を調べるために用いられる。
髄液中の蛋白(以下髄液蛋白)の組成のほとんどは血清に由来し,その濃度は血液脳関
門により一定に維持されていると考えられているが,一部中枢神経組織内で産生されているとの報告もある。
検査に用いられる手順の原理及び測定法
測定法:モリブデン錯体法
ピロガロールレッド(PR)はモリブデン酸 〔Mo(VI)〕 と結合し、赤色錯体を形成する。この錯体は、酸性条件下で蛋白と結合すると、吸収極大波長が長波長側にシフトし青紫色を呈する。この青紫色の吸光度を測定することにより試料中の総蛋白濃度を求める。
生物学的基準範囲又は臨床判断値
31.2~120mg/day 以下
臨床的解釈
尿蛋白は腎疾患進行の危険因子であり、経過観察は非常に重要である。
500~1500mg/day
慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症、高血圧性腎硬化症
2000~3000mg/day
慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症、巣状糸球体硬化症
3500mg/day以上
微小変化群、糖尿病、慢性糸球体腎炎、巣状糸球体硬化症
可能性のある変動要因
起立性、熱性などで偽陽性になる場合がある
SRL総合案内
生化学検査にもどる