凝集反応の見方

凝集反応の見方・判定方法

凝集反応の見方

1.判定方法
  通常、肉眼による判定を行い、必要に応じて光学機器を用いて判定する。
2.試験管法における判定の手順
 (1)試験管の中味を優しく混和し、判定用遠心機にて遠心する。
 《遠心条件》①900~1,000G(3,400rpm)15秒または
       ②100~125G(1,000rpm)1分
 (2)第1段階(溶血に有無を観察)
   ・遠心後、直ちに上清の溶血の有無を観察する。
   ・溶血があればその程度(部分溶血:PH~完全溶血:H)を記録する。
 (3)第2段階(凝集の有無を観察)
   ・試験管を傾けて赤血球沈殿塊からほぐれた赤血球の流れ具合を観察する。
   (凝集陰性の場合には赤血球が一筋の糸状に流れるが、陽性の場合には沈殿塊が
    流れないか、滞りまたは粗くくずれる。)
   ・引き続き、小さな振とうを与えて優しく試験管を振り、赤血球沈殿塊をほぐす。
   ・赤血球沈殿塊が管底から完全に再浮遊して赤血球または凝集塊の一様な浮遊液が
    できるまで振とうを続け、凝集を確認する。
    背景の色調と部分凝集反応の有無にも注意する。
 (4)第3段階(反応状態を記録)
   ・凝集の有無、反応強度および凝集の状態を記録する。

凝集反応検査準備

血液型資料

実技テキスト



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