アナフィラキシ-反応

血中に抗IgE抗体が認められる場合をアナフィラキシ-反応という。

症状

 輸血後1~45分後に、突然蕁麻疹、手掌や足裏からはじまる全身の痒みと紅
潮、不安感、高血圧その後低血圧となり、全身に浮腫が出現する。
呼吸困難、ときに嘔気、嘔吐、下痢も出現(平滑筋の収縮と血管透過性の亢進に
よる症状と考えられている)。

病態

 前もって産生されていた抗IgE抗体と輸血された血液中のアレルゲンが反応し、
肥満細胞が活性化され、その結果、種々の機能を持つ伝達物質(mediator)が
産生される。

伝達物質

 ヒスタミン  痒み、気管支痙攣、蕁麻疹、腹痛、低血圧の原因
 ロイコトリエン  気管支痙攣、蕁麻疹、血管透過性亢進の原因
 プロスタグランジンD2  急性気管支痙攣の原因
 トロンボキサンA2  血小板を凝集させ、気管支を収縮させる



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